白いジャージ ~先生と私~
「先生!!元気?」

「先生、どうしたの?」

「先生、元気ないじゃん!」


先生・・先生・・


先生・・・・・




お前の声を聞けない日は


なんだか


とても

寂しかった。


いつも、俺を心配してくれた


いつも、俺の何気ない変化に気付き・・

俺を気遣ってくれた。



廊下を歩くとき

昼飯を食うとき

授業中


朝礼

始業式

終業式


いつも、


心のどこかで

お前を探してる自分に気付いた。


特別な話をするわけじゃない。

ただ、俺に声をかける。


俺に好意を寄せてくれているのかどうかもハッキリわからなかった。


でも、俺を見つめる目は

俺に『スキだ』と語りかけているように見えた。



だけど・・

お前は


俺にバレンタインのチョコすらくれなかった。


それが・・お前の優しさ


お前の愛だと

気付いた時



俺は


お前が好きなんだと


わかった。



俺を困らせないよう、


気持ちを隠してくれてたんだ。


俺のことを

いつも考えてくれるお前が


好きだ。


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