Young days
『マジ詐欺だから。』

『別に嘘は言ってない。』

『夜の部なんて聞いてない。』

『夜の部とは言ってない。』

『それは詐欺です。』

『手伝うとは言った。それは嘘じゃない。』


黙々と働く七琉美に纏わりつく様に2人の掛け合いが続いた。秀晴はそれを見て呆れながらも笑っていた。


『いぃ〜じゃないのぉ〜。このメンツでひと夏笑ってられんのも今年が最後かもしんね〜し。』


秀晴の何気ない一言に、6人はそれぞれにどことなく不思議な感覚を覚えた。


『お前…見過ぎ…。』


流唯から目が離せないでいる伊織。
秀晴の囁きに我に帰ると伊織は思いっきり足を踏んだ。


『いってぇ〜!お前バカバカバカッ!こっちはビーサンだっつ〜の!』


『…あっ、ごめぇ〜ん…つい。』


『お前今日コーラ2本までね。』


『ヒデさんが変な事言ったからでしょ!?』


思わず声を上げた伊織に秀晴は笑った。


『馬鹿なの?冗談に決まってんでしょ。お前ホント変なトコで真面目発揮すんのやめてくれる?』


『兄弟かッ。』


思わず、そう突っ込んで焼きそばを運んでった衣千華。


『イカ…焦げてますよ、お兄ちゃん。』

『あっ、…真面目に焼きます…妹よ。』


初日にも関わらず次から次へと多くの人がビーチへ集まり、あっという間に日が沈みだした。流唯は休憩中に秀晴のカレーを食べたら愚痴を言わなくなった。秀晴のカレーは世界一旨いと、むしろご機嫌だった。


『今日だいぶ出たし、俺ちょっとレモン買い足しに出ていぃ?時期に莉乃来ると思うけど、とりあえずパラソル片付けたら今日はもう解散でいぃから。』


秀晴はそう言ってolu'oluを離れた。


さっさとパラソルを片付けようとする七琉美と衣千華。


『ちょ、ちょ、ちょっとぉ〜。もう、お客さんも居ないんだし〜ゆっくりやろうよ〜ナルちゃん。』

分かりやすく、莉乃に会いたがる流唯に七琉美と衣千華はより急いでパラソルを片付け出した。
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