恐怖ダウンロード
「あはは! おもしろいことしてんじゃん!」


靖の声が聞こえてきてサッと血の気が引いて行く。


なんてタイミングで登校してくるんだろう。


「俺も混ぜてよ」


靖はそう言うと転がったままのあたしの上履きを脱がせた。


「なにするの!?」


そう言っても、美紀が邪魔で立ち上がることができない。


靖はわざとあたしが見える場所まで移動してきて、上履きにハサミを入れたのだ。


「ちょっと!」


夢が止めようとするが、その瞬間靖はハサミの刃を夢へ向けて突き出したのだ。


夢が青くなって動きを止める。


「動くと刺すぞ」


靖はニタニタとした気持ち悪い笑みを浮かべてそう言うと、あたしの上履きをバラバラに切り刻んだのだった……。
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