壬生狼の恋ー時を超えたふたりー
待っている時間はとても長く感じ、その間私は何度つばの飲んだかわからなかった。

隣にいる斎藤先生も気持ちは私と同じらしく時折『ごくりっ』というつばの飲む音が聞こえてきた。

この部屋はそれくらい静寂に包まれていたのだ。
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