壬生狼の恋ー時を超えたふたりー
俺たちが弁天台場についた時、かなり戦況は不利だった。

弁天台場にいた仲間たちが次から次へと敗走してきたのだ。

このままでは完全に負けてしまうと思った俺は敗走してきた仲間をひとり捕まえて声をかけた。

「我この柵にありて、退く者を斬らん。
逃げるな、戦え。」

俺のその言葉に敗走してここまできた仲間が再びやる気を取り戻した。

俺は馬上で指揮を執りながら島田たちを助けるべく、奮闘していた。
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