サプライズは素直に受け取って。

12月×日　日曜日　11:10
約束の二十分前に僕のお気に入りの喫茶店に到着した。
普段、緊張をあまりしない方だが流石に四季ちゃんに会えるのが楽しみで昨夜は緊張して眠れなかった。
濃い目のコーヒーを先に一口飲もうかと早目に到着した。

カランカラ～ンといつものベルの音。
「あ！玲央～
　早かったのね！
　全く、私にも連絡くらいしてよ！
　もお！水くさいんだから～
　今回は湊介から聞いてるから許しあげるけど。
　玲央は恋愛初心者なんだからお姉さんに任せなさい～
　それにしても玲央のお姫様に会えるの楽しみだなあ～」

僕も姫に会えるの楽しみだよ。

「うん。
　僕も楽しみ。」

「え？なに？
　もしかして、緊張してるの？
　へえ～玲央も可愛いところあるんじゃん～」
と揶揄いながらも"コーヒーを持ってくるね"と厨房へ向かう姉の優しさに感謝した。
僕も姉夫婦のような夫婦関係を彼女と気付いていきたいと思った。


「サンキュー」

これからは、姉にも連絡するかなとも思った。