サプライズは素直に受け取って。
翌日、メッセージでもう一度四季ちゃんに会いたい旨を朱莉さんに送っていた返信が届いた。

『仕方ないわね。
 今回は私にも落ち度があったから最後にもう一度だけチャンスを与えるわ。
 今度の日曜日、私とデートの約束してるから四季は⚪⚪駅南口に13時に来るから。
 しっかりやりなさいよ。
 私は司さんとデートするから邪魔しないでよね~
 そういえば!この前のカフェのチョコレートパフェは絶品だったわ。
 ご馳走さま~』

司さんとは、会社の上司の山田 司(やまだ つかさ)課長の事。
どうやら、そっちはそっちで上手くいっていたらしく願ってもないチャンスが舞い降りてきた!!
(チョコレートパフェに感謝しきれないな。)

日曜日。
今度は二人だけだ。
君を逃がさない為にも僕も手段を使う。

『今度の日曜日に四季ちゃんと店に伺いたいのですがもう一度、席の予約は取れますか?
 13時過ぎには着く予定です。
 出来れば四人席で隣り合わせに座りたいです。
 お願いします! 玲央』

『この前、姫に逃げられただろ?笑
 店の方は大丈夫だから今度は逃がすなよ。
 姫が逃げられないように俺たちも協力するから頑張れよ。 
 隣り合わせってどんだけ必死なんだよ笑
 まあ、心配すんなよ。
 美鈴にも伝えておくから。     湊介』

もちろん、今度こそは。
一応、姉にも連絡をと思い湊介さんよりかは内容は薄いがメッセージを送っておいた。

彼女らしい『了解~私も立ち会うか?冗談だけどお~玲央くん、恋愛初心者だからね!ファイト~』なんて揶揄う内容の返信が届いて少し後悔したわけだけど。
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