サプライズは素直に受け取って。

凄い量の着信とメッセージで何事かとすぐに通話ボタンに指を向ける。
通話をオンしスマホを耳に当てると混乱している姉の声に、話の内容に耳を疑ったーーーーー

『もしもし!?
 四季!?
 何処にいるの!?
 四季のバイト先にも電話したけど通話中で…
 お父さんとお母さんが大変なの!!
 二人が乗ってたリムジンバスがねーーー
 ねえ!直ぐに来て!!
 場所はーーーーー病院・・・・』

もう、立てなかった。
直ぐに行きたいのに動かなかった。
電話口の姉の声が遠くなり、頭の中が真っ白になった。
夢なのか現実なのか判断がつかなかった。。。
ただ、思うことは私も連れていってと。。。
私とお姉ちゃんをお願いだから置いていかないでと。。。

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