サプライズは素直に受け取って。

自分の意識はほとんど無かったが頭が勝手に切り返してくれて我に返り、店長に事情を話し自転車を置いておいてもらい、店長が呼んでくれたタクシーに飛び乗った。
その時にゆかりに今日は行けなくなったと伝え…あとは、窓から目的地に早く早く…どうか、助かってと祈るしかなかった。。。


病院で姉と会うと今まで此処に着くまで一滴も流れなかった涙が堰を切った様に溢れ出てきた。
抱き合った瞬間には姉も同じだと感じたし、看護師の卵として覚悟が必要だとも感じた。

父と母の近くにいる医師や看護師の表情は見てられない程に申し訳ない顔をして、私の到着を待ってた。

ああ。やはり、先ほどの覚悟は間違っていなかったともう一度、覚悟をした。


これからは二人で生きていくのだとーーーー。

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