2人のあなたに愛されて~歪んだ溺愛と密かな溺愛~【リニューアル版】
みんなが一斉に樹さんを見る。
面白いくらい男性も女性も、小さな子どもまでが樹さんを驚きの目で見ている。


さっきの女性達も、樹さんがボーリング場から出て行く時、すごく残念そうだった。
樹さんって、本当にモテるんだろう。
きっと、柊君以上に――


少し待ってから、私達はラーメンを食べた。
温かいスープが身に染みて、体がポカポカした。


「本当に美味しかったです。お腹いっぱい」


食べ終わってから、少し距離がある道を、2人で駅まで歩くことにした。


「ボーリングの後のラーメンは最高だな」


「本当ですね」


「ん? 本当に思ってるのか?」


樹さんは、ちょっと意地悪そうに笑った。


「思ってますよ、塩ラーメン。大好きなんです。美味しかったなぁ」


「良かった。じゃあ、また連れてってやるから。次は餃子も食べるべきだな」


また、連れてってやるから……
って、本当に? それとも社交辞令なの?
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