Galaxy☆Quintet 〜優等生女子がバンドを始めた話〜【連載中】

騒ぎ立てる木之本と水前寺を止めにかかる冷静な金子に同情しつつ、俺はなぜ自分がこんな状況に置かれているのかを整理することに。
高校生になったらバンドを組むことを夢見ていたらしい木之本は軽音部に入部を試みたが、部長の性格が気に入らない、顧問も苦手、他の入部希望者とも馬が合わなさそう、などとあれこれ文句を述べて入部を断念した。

それでも中学の時からいとこのアンドリューさんとやらを通してギターに触れていた木之本は、どうしてもバンド活動をしたくてアンドリューさんにお願いしたものの、周囲のグループは社会人ばかりで、お前の入る余地はないと辛辣なコメントをもらったという。
しかし木之本の熱意を評価したアンドリューさんは、条件を提示してくれたのである。
それこそが理解のあるメンバーを揃えて自分のもとにつれてこい、というものだったのだ。