Galaxy☆Quintet 〜優等生女子がバンドを始めた話〜【連載中】
薄く化粧をしていつもより華やかな髪型をしているはずなのに、なんだかいっぱい不満を抱えているようなパッとしない表情だ。
水面にたゆたう私としばらく見つめ合っていたら、福嶋くんがおもむろに続けた。


「実は僕も剣道を続けるにあたって父と衝突したことがあるんだが、僕は父の意見を押し切って自分の情熱を貫いたんだ。思い返せばなかなか強引なことをしでかしてしまったと反省はしている。けどあの時思い切って行動に出ていなければ、今頃僕は後悔していたと思うんだ。だから月岡もいつか両親と向き合って話してみると良いぞ」


一点の曇りもない眼差しでこちらを見た福嶋くんには妙な説得力があって、私はそれに勇気づけられた。
今までは揉め事を避けるため、隠れてやっていれば良いやという軽い気持ちでいた。
コソコソしてでも続けることを優先して行動していた。
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