どうしたら人を愛せますか
提案
11.提案

一通り馨さんは決め事を言われたけど肝心なことがある。

「ねぇー、馨さん
一つだけ、聞いてもいいですか?
バーでの話を覚えてますか?」
『ゆかりは覚えているのか?』

「全部覚えてるとはいえないんですけど。
わたし、ハグとキスだけあれば、他は要らないんです。」

『それは、さっきまで、おとうさんだの、
お兄ちゃんみたいとか言ってたのに俺にハグとキスを求めると言う事か?』

「キスは置いといて、
ハグはお願いしたいなぁ?とおもって」

『昨日会ったお前を家に泊めて、ベットも占領されて、あげくに元カレ退治して、その上、お前を家においてあげるのに』
「ですよね?」


ゆかりは下を向いて申し訳ないなさそうにしてる。
『百歩譲って、ハグはいいとして、さすがに、おじさんとキスはしたくないだろ?』

「ハグだけでいいです」

なんかあからさまに拒否られた勘はあるが、

『好きにしろ』

「ところで、今日から私はどこに寝ればいいでしょうか?ベットを使っても」

『図々しいな。
ソファーで寝ろといっても、寝ぼけてベットに入って来るだろうし、ベットで寝ろ』

「馨さんは?」

『俺もベットに決まってるだろ』
今さら昨日も一緒に寝たのにとは言えないけど。

「今日からよろしくお願いします」

『素直すぎて怖い
一応俺も男だからな』

「そこは、大丈夫ですよ」

なんといっていいのやらと馨は頭を抱えた

そして、話し合いを終えるとゆかりは、お風呂へ入り、すぐベットに入って寝てしまった。

『ここまで、無防備だと、なんていったらいいのやら』
ため息をつきながら
ベットへ入った。
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