どうしたら人を愛せますか
初めてのキス
16.初めてのキス

ゆかりは、お店に入るなりマスターに挨拶をすると俺を見つけて走ってきた。俺は思わす立ち上がり受け止める

「馨さーーん」

『おかりえりゆかり』

マスターは始めてみる光景にビックリして

『馨くんはうらやましいよ』

『この、飛び付きにも慣れただけです。』

「馨さんバーに来てるなら教えてくれても良かったのに。」

『一応、お互い自由に過ごす約束だろ?』

「それもそうですけど、彼女いるわけでもないし、休みの前に来るところといったら、ここしかないですもんね」

何気にゆかりも鋭い

『ゆかりちゃん、一緒に住んでるんだって馨くんと』

「マスター聞いてくれます。馨さん最高です」

おいおい
本人を目の前に
爆笑してるマスター

『馨くん、最高なんだって』
マスターはあきらかに、からかってる
その時お店のドアが空いた。
『ゆかり、やっと見つけたちょっと来い』

あいつは、元カレ?
馨は心配そうにすると、
「あなたと話す事はない」
ゆかりは、少し怒って手を振り払った。

『まだ、なんも終わってないんだよ』
元カレさん、もう、忘れられてたよ
とは言えないが、

『君、お店のなかでは迷惑だから外に出よう』
馨は外へと託す

『なんなんだよ。おじさん。関係ないだろ』

『関係ないのは君だ。
ゆかり、こっちへこい。』

ゆかりは、馨のそばに
その時、馨さんは引き寄せゆかりを抱き締めてキスをした。
固まったままのゆかりであったが、すぐに合わせてくれた。

『わるいが、ゆかりは俺の物だ。帰ってくれるかな?』
意地悪そうに言う馨であったが、そいつは大人しく帰っていった。

『馨くんよくやった。』
マスターは拍手してる。

『ゆかりごめんな。、こんなことしか思い付かなかった』

「馨さん?
キスも上手なんですね?」

それを聞いた瞬間馨は、恥ずかしくなり

『今日は飲むぞ』

「やったーー」

ゆかりは嬉しそうに隣に座った。

『今日はサービスだ。飲んでくれ』

マスターも上機嫌

一体俺はどうしたらいいのかと思いながら。お酒を飲んでいた。



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