どうしたら人を愛せますか
覚えてない
4.覚えてない

何だかんだで、
ついつい、よく知らない人にまで愚痴をいってるわたし。

『お前は都合がいい男がいいということか。』

こいつ、今の話し、聞いてた?思わず睨み付けた

『二人とももう、遅いからそろそろ帰ろうか』

マスターは時計を見て閉店時間はすぎてたのに、
気を使わせちゃったなと思い

「マスターごめんなさい。お会計お願いします」

バックから財布を出そうとすると

『マスターこいつの分も俺が払います。』

はあーー?
あんたに、奢られる筋合いはないけど

「なんなの?この人」

『マスターこいつ、俺が送っていきます』

『狼になるなよー』

マスターなんで、勝手に了解してるの?

『お前、早く立てよ。
送ってやるから』

「誰も送っては言ってないし。でも、奢ってくれてありがとう。」

『素直なとこもあるじゃないか。とりあえず、こんな酔っぱらいに、狼になることは、ないから安心しろ』

「紳士ーーー」

『心の声が漏れてるぞ』

またまた、慌てて口を押さえる。

『とりあえずタクシーに乗るぞ』

タクシーには乗ったけど、私は、寝てしまった


『おい。起きろ
朝だぞ。いつまで寝てるんだ』

聞き覚えがない声が?
お父さん?
起き上がる私の前に現れたのは

「だれ??
はぁーー?
どこ、ここ?
ていうどういう事??」
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