どうしたら人を愛せますか
怒り
5.怒り

目覚めて現れたのは
昨日バーで会った人

『お前は覚えてないだろ。タクシーに乗ってすぐに寝ちまって家わからないから、俺の家に連れてきた。一応、指一本触れてないから、
あっ、でも、お前は俺に抱きついてきたけどな。』

慌てて布団の中を見る。

『俺はなにもしてないからな』

「ジャケット脱がした?」

『自分で脱いで投げてた』



あっ、
いつもの私

「ハグは私がおねだりを?」

『おねだりというか、押し倒された?』

はぁ???

『押し倒されて離してくれないから、焦ったよ。』
「それで?」

『聞きたいのか?』

「お願いします。」

『突き飛ばされて、俺のベットを占領してねた。ちなみにおれは、ソファーで寝たけどね』

「ごめんなさい」

『まぁ、覚えてないならしょうがない。』

「ちなみに」

『シャワーは勝手に使え』

「なんでも、言いたいことわかるんですか?」

『言っとくが、お前には若いやつは無理だな。酒癖から治せ』

「なんなのあんた、ほんと腹が立つ。
面倒見てくれてありがとう。」

言い捨てて、立ち上がろうとしたら、ふらついた。


『あっぶないな。
これ以上は面倒見れないよ。』

ふらついた、私を受け止めてくれた。
この人

なんか落ち着く
このまま寝れそう


『とりあえず離れようか?』

「もうちょっと」


『襲うぞ』

慌てて離れてしまった。
だけど、この人とのハグは好きかも


『お前は今日は休み?』
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