どうしたら人を愛せますか
おっさん
3.おっさん

二時間くらい飲んで、だいぶ酔っぱらってきた私

その時、お客さんが入ってきた。

横目でチラッと見たけど

「なんだ。
おじさんか」

『こら。ゆかりちゃん、心の声が漏れてるよ』

私は慌てて口を押さえた。

『馨(かおる)くん、いらっしゃい。久しぶりだね』

今のお客さんマスターと知り合いなんだ。
なんか、女みたいな名前

『お久しぶりですマスター。やっとここに来れました。』

馨というやつは、
マスターにお土産を渡し、一つに席を開けて隣に座った。

『馨君、長かったね出張。』

『忙しすぎて疲れましたよ。やっぱりここが落ち着きます』

マスターと馨という人は話をしをしてる横で、
わたしは、お酒を飲み干した。

「マスター、もう一杯だけお願いしてもいいですか?」

マスターはすぐに作ってくれた。

『ゆかりちゃん、隣の馨君はちなみに独身だよ』

「だって」

危ない危ない、本音を言うところだった。

「マスターは仲良くなれる自信はないけど、友達なら言いかも」

マスターに言ってるのに隣の馨という人が

「誰だか、わからないが、おじさんと友達なんて、嫌だろ」

突然言われてビックリしたけど、思わず

「別に興味があるわけじゃないですから、若い人に飽きただけ」


マスターと馨さんは爆笑してる。

『マスター、この子面白いね。若いの飽きたとか言われるとは思わなかったよ。』

『馨君、ゆかりちゃんというん名前なんだけと、この子も色々あったみたいでね。ごめんごめん。』

マスターは馨君に
謝ってる。

そして、馨というやつは

『若い子が嫌なら、俺の友達紹介してやろうか。
どんな人がいいんだ。』


「ハグと、キスだけしてくれる人。」

わたしは何をいってるんだろうか?
いった言葉を今さら訂正する気もないけど
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