小説「グレイなる一族」

エピソード56 「グレイなる通信」

エピドード56 「グレイなる通信」

I am GALY・・
私の名は、グレイ

私の背中の上に乗らないでください♪
だって私は、「お馬さん」じゃありません

グレイの気持ちになって♪グレイの気持ちになって♪である。

今、この「グレイランド」に流れている時間は止まった。台所で料理を作っていた「グランマ」と「マロン」も「グレイ山脈」でパソコンしている「セバスチャン」も昨日TUTAYAで借りてきたDVDを見ている「プーちゃん」も早く料理ができる事を心待ちにして、箸を握り締めてよだれを垂らしている「アーノルド」も「マーガレット」も「セバスチャン」のプリンを盗み食いしようとしている「ノリィー」もみなスポットライトのない舞台の上のマネキンみたいに固まって止まってしまった。どうやら、私と「エリス」だけがすべての時が止まった世界の中で動き回れるらしいのだ・・とりあえず私は、この好機の中「グレイ山脈」に登って、パソコンのキーボードの近くに行くと確かに「セバスチャン」が動かない事を確認すると、日頃の鬱憤を晴らすために彼の鼻に私の「チョコチップ」がたっぷりついた肛門を近づけ思いっきり「チョコチップ」をくねくねとなすりつけた。

しかし、なぜいきなりこの「グレイランド」の時がすべて止まってしまったのだろうか?さすがにこの由緒正しき誇り高き高貴な頭脳を持ってしても解析できない問題であり、もしもこのまま時が止まったままなら鳴り始めたお腹をどうやって処理していいものか?わからずただ途方にくれるばかりである。その時・・私以外にもこの止まった世界の舞台でスポットライトを浴びている者が!!

エリス「だぁ!ぁ!だぁ!!!!」

と、「エリス」が言葉を発すると落雷と共に現れたのは・・

神様(作者)「誰か・・呼んだ??」





< 133 / 211 >

この作品をシェア

pagetop