小説「グレイなる一族」
そーれとばかりに私という由緒正しき誇り高き高貴な生き物もパッカパッカと足音をなびかせて、「マロン」を追っていく、狙うは「グランマ」が配給してくれる手よりも大きく鰹節を配給する事が可能な「マロン効果」を発する「マロン」から鰹節を配給してもらう事だ。

グレイ「おーい!!マロン・・鰹節を頂戴よ!!」

こんな時とばかりに冴え渡るアカデミショー賞ものの涙目演戯が「マロン」に演じられると・・

マロン「ちょっと待てね・・」

と言いながら、鰹節を配給してくれたのであるしかも1.5倍増量中である。

私は、前回も前々回も思ったのだが思い切って「マロン」にお願い事をしてみたのである。そのお願い事とは?

グレイ「マロンよ・・貴方の大きな手は素晴らしい、中国大陸なんかに帰らないでずっとこのグレイランドで暮らしてくれないかね」

「マロン」の返答を待たずに「グランマ」が・・

グランマ「駄目よ・・グレイちゃんお父さんが中国に稼ぎに行かないとどうやって鰹節を買えるの?」

グレイ「マロン・・何も心配せず行っトイレ・・(片手を振る)」

そして、次の日になると「ノリィーアントワネット使節団」は「ノリィー絶対共和国」へそして、皆のため私のため「マロン」は中国大陸へ帰って行ったのである。

I am GALY・・
私の名は、グレイ

それぞれの旅立ちの後、どうしてこんなに寂しいのか?と考えるとそれぞれの旅立ちは、それぞれの別れなのだなと考えている私は由緒正しき誇り高き高貴な生き物の血をこの身体に宿す一族の末裔である。
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