小説「グレイなる一族」

グレイ「何だよ！こんな夜中に・・そんなに鰹節ばっか、食べていると太るぞ！」

私は、「セバス」がどんなにお願いしても本日は、鰹節を与えない事にした。戦士の飼っている犬として相応しい体型を維持してもらいたいからである。
しかし、「セバス」の声に混じって、なにやらうめき声のようなものも聞こえてくるのである。最初は、私がユメウツツの中にいる為と思っていたのだが、我が家のドアが・・
激しくノックされると、

マーガレ「グレイ様・・グレイ様・・敵襲です！！」

そうドアの向こう側から聞こえてくると、いくらユメウツツとは言え起きないわけには行かず、家のドアを開くと、「マーガレ」が薄着の肌を露出した服で立っていた。

グレイ「どうしたんだい？そんな格好で？？」

私は目のやり場に困ったので自分のローブを「マーガレ」に手渡した。「マーガレ」は、
手渡されたローブを着ると、「ガイア城」の東あたりを指差したのでその方向を見てみると、オレンジの灯りが点々と空から、降りそそぎ町を燃やし始めていた。よく耳を凝らすと、罵声と悲鳴が入り混じって「ガイア国」の民衆は、混乱していた。

グレイ「見張りはどうしたのだ？東の門の見張りは？？」

私は驚いた声で「マーガレ」に言った。