小説「グレイなる一族」
エピソード弐十Ⅳ 「グレイなる睡眠」
エピソード弐十Ⅳ 「グレイなる睡眠」

I am GALY・・
私の名は、グレイ

私は、ある悪の秘密結社から「グレイランド」の平和を今日も明日も守る誇り高き高貴
な生き物である。

今日は、しばらくぶりにしくじってしまった・・
私は現在、「グランマ」と一緒に就寝していたのだがどういうわけだか?一度目が開いて
しまいそのまま眠れなくなってしまったのである。普通なら私ほどの高貴な生き物なら一旦就寝モードに入ると朝まで就寝モードは続くのだが・・今日は途中で目が開いてしまい・・「グランマ」の猛々しい勢いのある寝息というか鼾を聞いてしまったら、全然就寝が出来なくなってしまったのである。

まったく「グランマ」はこの「グレイランド」においてその身体は小さい方なのに
その鼾と言ったらものすごい轟音なのである。なのでまったく眠れないのだ。
就寝する努力はすごくしているのだ・・

ものすごく努力しているのだ。それでも「グランマ」の寝息はそれを更に上にいくのだから仕方がないこのまま就寝できないと明日の「グレイランド」の業務に差し支える
なんとかせねば・・

私は、就寝している「グランマ」の顔すぐ側に移動すると思い切って、
右手で「グランマ」の鼻の右穴を押さえてみた・・

しかし、問題の解決にはまったく至らなかった。

次に私は、右手と左手を使って、「グランマ」の鼻の両穴を塞いでみた。
少し轟音を収まって快適なのだがいかせん、私の両手を使用したままだと私が就寝
できない。それから、私は「グランマ」の足元に行ったり就寝に影響の出ない場所探し
ては見るのだが・・いかせん何処にいても、「グランマ」の轟音は響いてくるのだ。
ここまで響いてくると逆に感心したくなるしかし、それじゃあ・・私自身の就寝に
影響が出てしまう。

私は一計思いついたのだ・・
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