小説「グレイなる一族」
「セバスチャン」や「グランマ」まだ私のこの新しい能力を知らない。一旦「グレイ倉庫」に入って身を隠せば外から私の姿など見つける事など出来ないのである。ようするに
「セバスチャン災害」を防ぐ為には、この身を「セバスチャン」から隠してしまえばいいのだ・・

案の定、この方法を使い始めたから2日間、昼下がりの「セバスチャン災害」は防がれている。私は、今彼から見えない場所にいるのだ。「セバスチャン災害」など起りうるワケがないのだ・・

しかし、「運命」とはなんと皮肉なものか?私がこの方法を使用してる時に、私の姿が
ないので「グランマ」や「セバスチャン」は私の身を案じ・・私を探し始めたのである。
彼らが一旦探し出すとこの狭い「グレイランド」の事だ。私が何処に隠れているのか?
すぐにばれてしまったのだ。私を発見したのは、「グランマ」であった。「グランマ」は
「グレイ倉庫」の私を見つけると、ゆっくりと微笑んでもう一度自分が開いた「グレイ倉庫」の扉をそのまま閉めてしまったのだ。



どうやら、「グランマ」にはどうして私がこの「グレイ倉庫」に身を隠しているのか?
その理由が分かっているのであるろう・・さすがは「グレイランド」の母である。一を見て十を知るその寛大さには時には、私が学ぶ事が多いのかもしれない・・「グランマ」
その扉を閉めると、また「グレイ倉庫」には静寂なる時が戻ってきた。

・・・・・ありがとう、「グランマ」よ

しかし、「グレイ倉庫」が静寂な時間を保っていたのはそれから
僅かな時間でしかなかった。

グランマ[武雄、お前がグレイにしつこくするから、クローゼットに隠れているわ・・]

セバスチャン[本当か??・・どれどれ]

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