小説「グレイなる一族」
エピソード弐十語 「グレイなる隠れ家」
エピソード弐十語 「グレイなる隠れ家」

I am GALY・・
私の名は、グレイ

私は、由緒正しき血をこの身体に宿す神聖なる一族の末裔である。

グレイ「フギャピー・・・・」

もうすでに本日起床してから、右頬3回左頬7回ほど私の両頬は「セバスチャン」よって
汚染されている。まったくこの男は毎日私にスキンシップと称し飽きもせずに私の口周辺
を汚染してくれるやっかいな生き物である。ここまでいくとある意味人間世界における
セクハラと呼ばれるものに該当するかもしれない・・

何とかこの「セバスチャン」のキス攻撃における「セバスチャン災害」を防ぐ方法は
ないものか?

私は、「グレイ大通り」を西へ約12歩程歩いた所にある「グレイ倉庫」の前までやって来た。「グレイ倉庫」の扉は、引き戸になっていて私の力でも容易に開ける事が出来る。
私が、右手に力を入れるとその扉は、ガララと音を鳴らし開かれてゆく最近私は「グレイ倉庫」をいたく気に入っている。昼間の「グレイ倉庫」をひんやりとしていて、気持ちがいいのだ。ここの床には一枚の毛布があって私の昼寝に最適な環境が整っている。

私はいたくこの「グレイ倉庫」がお気に入りである。この「グレイ倉庫」は容易に私の力
でもその扉の開閉ができる。つまり一旦この「グレイ倉庫」に入ってしまえばその扉
は私の力で閉める事ができる。これが何を意味するものなのか?分かるだろうか・・

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