小説「グレイなる一族」
その隙を突き・・何とかGALY様より先に洗面所に辿り着けたのであるが、この
「一番絞りの水」を配給する蛇口のひねり方も一苦労なのである。

少なすぎては、GALY様は満足せずさりとて多すぎては、GALY様の鼻の中まで
入り込んでしまう、長年培ってきた感と経験がなければこのバランスは掴めないのである。

そうこう言っている内「マタタビの実」を綺麗に食されたGALY様が少しほろ酔い気分で
洗面所に到着されたのだ。私は全てをそつがなく準備していたのだが・・

GALY様「なんだこの一番絞りの水の量はいつもより少ないではないか?」

どうやら、GALY様はホロ酔いというよりも大分酔っ払われているようだ。私は長年の
感と経験でいつもようにちょうど良い量に蛇口を設定して置いたのだが、GALY様に
はそれが、「マタタビ酔い」のせいでそれさえ分からなくなっているようだ。

GALY様「もっと蛇口をひねらんかい!!」
セバスチャン「ははーただ今!」

ただ今とは言ったもののもうこれ以上蛇口をひねってしまえば、確実にGALY様のお
鼻の中に「一番絞りの水」が入ってしまう・・しかし彼は、この「グレイランド」の絶対的支配者で逆らう事など私に出来るはずもない。この「グレイランド」ではGALY様が黒と言えば黒くなくても黒なのである。私は蛇口をひねり勢いを強くした。

その瞬間・・

GALY様「ふぎゃぴ・・はっくしゅん!!!」

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