小説「グレイなる一族」
エピソード三拾肉 「グレイなる注意」
エピソード三拾肉 「グレイなる注意」

I am GALY・・
私の名は、グレイ

いつもの事ながら「グランマ」は私の事をポンポンだの・・プヨプヨだと言って決まって
最後にはダイエットの為に食事制限をすると言うのだ。

まったく迷惑な事ではないか?

私は「グレイランド」の支配者たる由緒正しき誇り高き者である。私は貫禄がなくては駄目なのだこのお腹だって背中だって、確かにポンポンでありプヨプヨではあるがその全てが私の貫禄である事を理解してもらいたいものだ。

グランマ[ほら、後ろ足がお腹で見えないでしょうが・・]

見えないのではなく見せないのだという事を深く理解されたいものだ。

「グランマ」言い出すと本当に言った事を行動する生き物だ、かくして私の食事は一日
3度に減らされてしまったのだ・・なのでこんな事を考えている間もお腹が減って仕方ないのだが、私には「グランマ」の考えを正す事ができそうにない・・

現在夜八時回った所で、いつもならここで間食があるのだが上記の理由で与えられそうにない・・あまり気が進まないが「セバスチャン」にこの問題の解決を見出そうと彼の傍に行ってみる事にしたのだ・・

「セバスチャン」は私が寄っていくと嬉しそうに抱き上げてしっかりハグした。いつもならすごく面倒で色々遊ばれるので遠慮しているのだが、「グランマ」が鰹節をくれない今となっては、「セバスチャン」だけが頼りなのだが・・

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