受得る -jewel-【完】
「ワタクシはそのくすんで濁った綺麗な瞳が大好きですわよ」


何かに支配されているような、その一途な瞳が。
そう付け足した菖蒲さまが手にしていた煙管で私のアゴをくいっと持ち上げます。
辺りに漂う煙のなかでも、宝石と見紛うほど煌びやかな菖蒲さまの双眼に、私の恍惚とした表情が映し出されていました。

ああ、その瞳に私を映してくれているだけで、胸の奥から生きる気力が湧いてくるのです。

過去が荒んでいようとも、今日が狂っていようとも、明日が輝いて見えてくるのです。
例えその色白ですらっとした指から伸びる見えない糸に操られていようとも、温かな手のひらの上で踊らされていようとも構いません。

だってそれは私にとって身に余るほど光栄なことなのですから。


【お死まい】
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