蜜甘同居こじらせ中 その後 短編集
「僕は、いろんなジャンルのアニメを
制覇してきたんだよ」
「それが何?」
「女子がキュンキュンするキャラを思い出せば、
王子様を演じるなんて簡単だし」
天音のそういうところ、
天才的だなって思う。
演技経験ゼロのくせに
お芝居の練習の時、
一瞬で別人になりきれるから。
まさかそのルーツが
子供の頃から見続けてきた
アニメとの出会いの数々だったとは
思わなかったけど。
「天音ってさ、演技の才能あるよな」
「気持ち悪いなぁ。
綺月君、僕を褒めるの、やめて!」
一応、オマエの才能に
嫉妬してやってるんだけどな。
ま。
天邪鬼な天音が、褒められると吠えるとこ。
嫌いじゃねぇけど。
俺も、似たようなタイプだし。