天才脳外科医は新妻に激しい独占欲を放ちたい
 日高先生が意外でしかも強烈なひと言を放つので、目を瞠(みは)る。

 辞めさせられそう?


「あぁ、彼女が脳外勤務だと知って近づいたのか。倉田の怒りをなんとかしようとね。でも無駄だよ。倉田の言っていることは正論だし、俺のオペでもガーゼカウント間違えて後輩ナースに指摘されてたよね」

「失礼します」


 草野さんは真っ青な顔をしてそそくさと去っていった。


「あっ、あのっ……」

「ごめん、困ってる感じだったから口出ししたけど、邪魔した?」

「いえ。助かりました。実は草野さん、大学病院時代の同僚で」


 そういえば、陽貴さんにも話してなかった。


「そうだったんだ。だから狙われたのか」


 日高先生は納得の様子でうなずいている。


「さっきの話は……」

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