天才脳外科医は新妻に激しい独占欲を放ちたい
 やっぱり臓器から離れられないところがおかしい。

 でも日高先生も奥さんが運命の相手だったんだろうな。
 私にとって陽貴さんがそうなように。


「日高、これから経営者の立場にもなるからきっと奥さんも大変だけど、絶対に守るって言ってた」


 彼はそこでフォークを置き、私に強い眼差しを注ぐ。


「それは俺も同じ。季帆のことはなにがあっても守り抜く」


 陽貴さんの熱のこもった発言に、全身に微弱な電流が通り抜けたような感覚が走る。


「陽貴さん……」


 日高先生が、『香月さんのことは死ぬ気で守るって宣言してた』と教えてくれたけど、ふたりはいつもどんな話をしているのだろう。


「草野の件、聞いたよ。大学病院で一緒だったんだな」

「……うん」

「またなにか言われた?」

「ううん。しつこく誘われて困ってたら、日高先生が助けてくださったの」


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