天才脳外科医は新妻に激しい独占欲を放ちたい
「それと……。看護師としての手腕とは別に、もうひとつ肩たたきされた理由がある」

「なに?」

「同僚の看護師に手を出しまくっていたらしいぞ。看護師に飽き足らず外科の研修医まで。何股もしてたのがバレて、修羅場になったんだとさ」


 彼は大きなため息をつき「どうしようもない男だ」と付け足す。

 私は草野さんとの接点はあまりなかったので知らなかったが、まさか女癖が悪いとは。


「最低」
「季帆、狙われてるかも」


 思いつきもしなかった指摘に、一瞬キョトンとした。


「なんで?」
「なんでって……。あはは」


 どうしてそんなに笑われているのかわからない。


「お前、自分が思ってるよりずっと魅力的だぞ。この俺が惚れたんだから間違いない」


 そう言われると照れくさい。
 けれど、モテた記憶はまったくないのでピンとこないのだ。


< 142 / 373 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop