天才脳外科医は新妻に激しい独占欲を放ちたい
「香月さんがいてくれてよかった。先輩に聞くと怒られそうでなかなか聞けなくて」

「忙しいから話しかけにくいのもあるよね。雑談してるときに切り出してみたら教えてくれると思うな」


 皆、不親切でも怖いわけでもない。
 ただ、それぞれ自分が抱えている仕事も多く、しかも緊張を強いられる局面ばかりなのでピリピリしているだけ。

 雑談中に口火を切れば、親身になって相談にのってくれるはずだ。


「そうかな。せっかくくつろいでるのに悪いと思って」
「大丈夫だよ。皆そうやって育てられてきたんだし」


 彼女はビールをゴクンと喉に送ったあとうなずいた。


「そうだね。頑張ってみる。やっぱ香月さんと話してると気持ちが落ち着く。奥村先生の言う通りだ」

「奥村先生?」

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