天才脳外科医は新妻に激しい独占欲を放ちたい
「うん。香月さんは脳外の癒しだって。でも話しかけると必ず倉田先生に邪魔されるって不貞腐れてた。ねぇ、倉田先生、香月さんのこと好きなんじゃない?」


 思わぬ方向に話が飛んで視線を泳がせる。


「いや、それは……ねぇ」


 ないんじゃない?とも言えない私は、あいまいに笑ってごまかした。


「香月さんはどっちがタイプ? 奥村先生と倉田先生」
「んー、どっちかなぁ」


 冷や汗たらたらで答える。

 夫婦だとバレたときに気まずそうだ。
 でも、今は仕方ない。


「私は断然倉田先生。私にも優しく声をかけてくれるし。でも処置のときのキリッとしたあの顔。豹変にギャップ萌えよ」


 彼女の目がハートになっているので焦る。
 妻であるのが申し訳なくなってきた。


「でも、彼女になりたいとかそういうのじゃないのよね。別世界の人って感じで、眺めてるだけで幸せって感じかな」

「あはっ」

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