天才脳外科医は新妻に激しい独占欲を放ちたい
「でも、香月さんならいけるんじゃない? 絶対に倉田先生、香月さんが気になってるって」


 畳みかけられてタジタジになる。


「そうかな。ありがとう。ね、これ頼んでいい?」


 私は陽貴さんの話を終わらせたくて、メニューを指さした。


 二時間近く話していたが、彼女にはいい息抜きになったようだ。


「楽しかった。また明日から頑張れそう」
「うん、頑張ろうね。応援してる」


 私が答えると彼女はうなずく。

 私も最初はわからないことだらけで、先輩にもドクターにも随分迷惑をかけた。
 今は苦しいかもしれないけれど乗り越えてほしい。

 私は駅で彼女と別れて帰途についた。



 翌週の月曜日の帰り。
 更衣室で着替えを済ませて病院を出ようとすると、聞き覚えのある声が聞こえてきて足を止めた。
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