天才脳外科医は新妻に激しい独占欲を放ちたい
 彼がしみじみこぼすのでうなずいた。

 陽貴さんはずっと打ち込んできたバレーの道が閉ざされた片山さんのことを考えている気がするのだ。


「うん。陽貴さん、私ができることは教えて。チアガールなんだから」
「そうだった。季帆がいてくれてよかった」


 彼は頬を緩めて微笑んだ。

 レストランを出て車に乗り込むと、運転席の陽貴さんは身を乗り出してきて唇を重ねる。


「陽貴さん?」


 いきなりどうしたの?


 首を傾げると、彼は私の唇を指でなぞり熱い視線を絡ませてくる。


「今日、メチャクチャにしていい?」
「えっ……」
「季帆が欲しくてたまらない」
「……う、うん」


 甘くて強い要求にたじろいだものの、答えはイエス以外見当たらない。

 うなずくと、彼はすぐに車を発進させた。



 マンションにたどり着き玄関を入った瞬間、壁に押しつけられて激しいキスが降ってくる。


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