天才脳外科医は新妻に激しい独占欲を放ちたい
「ありがと。それじゃ、あとで筋トレするから付き合って?」
「筋トレ? まだするの?」
「うん。季帆を抱かないと元気が出ない」


 まさか筋トレってエッチのこと?

 時計の針は二十三時を指している。
 こんなに遅くまで働いてまだできるなんて化け物だ。


「ぎ、義務じゃないんだからしなくていいよ」
「義務って……。抱きたいんだけど、ダメ?」


 普段は大人の雰囲気を醸し出して私をリードする彼が『ダメ?』なんて甘える姿が新鮮すぎる。


「お前を抱いたあとは深く眠れるんだよ。幸せだからかな」


 なんてうれしい発言をされては、うなずくしかない。

 しかし兄のような存在だった陽貴さんとこんな話をしているのが恥ずかしすぎて、キッチンに逃げた。


「ご飯、食べるよね」
「うん。季帆は食った?」
「まだ。温めるだけだからすぐにできるよ」


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