天才脳外科医は新妻に激しい独占欲を放ちたい
「やっぱかわいい」


 そして熱いキスを落とされた。


「俺も好き。季帆しかいらない」


 耳元でささやかれると、体をゾクッとした感覚が走り抜ける。


「患者に嫉妬するとか。器が小さすぎて笑えるな」


 彼は肩を落としてつぶやく。


「ううん。私だって……」


 こっそり長崎先生に嫉妬しているもの。

 仕事上、行動をともにするのは仕方がないとわかっていても、モヤモヤは抑えられない。


「私だって?」
「陽貴さん、モテるから気になるの!」


 子供みたいなわがままを口にしてしまい後悔した。
 しかし意外にも彼はうれしそうに頬を緩める。


「季帆の嫉妬、最高。大丈夫。俺は季帆しか興味ないから。なんなら印つける?」
「印って?」


 首をひねると、彼は自分のシャツのボタンをふたつ外して、首元を大きく開ける。


「どこにする?」
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