天才脳外科医は新妻に激しい独占欲を放ちたい
「そんなこと言って……。陽貴さんに愛想をつかされないか私が心配」


 思いきって胸の内を明かした。

 不安なのは私のほうだ。
 非の打ち所のない旦那さまに嫁いで、それはそれは幸せな日々を送っているが、いつかやっぱり違ったと捨てられないかと不安なのだ。


「バカだな。俺は季帆が丸ごと好きなんだ。俺から離れるなんてありえない」


 彼はハンドルを切りながら微笑む。


「俺がどれだけ愛しているのか、まだわかってないのか。今日はベッド直行な」
「は?」
「言ってわからないなら、体にわからせるしかないだろ」


 ニヤッとイジワルな笑みを浮かべる彼は赤信号でブレーキを踏むと、私の腕をつかんで引き寄せ、甘い口づけを落とす。


「ちょっ、見られるって」


 隣にバスが止まっていて焦る。


「見せつけてるんだ。俺の女だ、手を出すなってね」
< 282 / 373 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop