天才脳外科医は新妻に激しい独占欲を放ちたい
「それは私たちどのナースでも可能性があることよ。たまたま香月さんだっただけ。あなたがしたミスでないのなら責められるべきではないし、他人に責任を押しつけて平気でいられる人じゃないわよ、あなた」


 私の発言を遮る師長に励まされて、涙腺が緩んでくる。


「倉田先生。彼女の器械出しで大丈夫なんですよね?」

「はい。私は直接彼女の仕事ぶりを見たわけではありませんが、大学病院の医師たちからは香月の優秀さを示す話しか聞こえてきません。ですので、ここに引っ張りました」

「最初から知り合いだったなんて。言っておいてくださいよ。水くさいですね」


 師長につっこまれて、夫婦だとバレないだろうかとひやひやする。


「すみません。ほら、香月に風当たりが強くなるとアレですから」


 陽貴さんは師長と小声で話し始めた。


「モテる男はこれだから。それで、そういう関係ですか?」
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