天才脳外科医は新妻に激しい独占欲を放ちたい
「そうだといいんですけどね」


 うまくごまかした陽貴さんは、ニッと笑う。


「とにかく、香月には少しブランクはありますが、絶対にやってくれるかと」

「わかりました。それでは総師長には私から連絡を入れます。脳外のナース一同、香月さんの復帰を応援しますと」


 師長の思慮がありがたくて、私は深く腰を折る。


「さ、仕事に戻りますよ。加藤さん、リハのお迎えに行く時間じゃない?」
「あっ、そうでした。行ってきます」


 師長のテキパキした指示が始まり、皆が通常業務に戻った。


「香月、本当にいいのか?」


 残った陽貴さんが心配げな視線を向けてくる。


「私にお手伝いさせてください。オペまでの間、指導してください」
「もちろん。ありがとう」


 彼はとてもうれしそうに微笑んだ。



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