天才脳外科医は新妻に激しい独占欲を放ちたい
「お疲れ。検査オーダーお願いできる?」
「わかりました」


 彼からメモを差し出されて受け取るときに指と指が触れた。
 それだけでドキッとするのはおかしいだろうか。


 交際することなく結婚した私は、まだ付き合い始めの頃のような胸の高ぶりがある。
 陽貴さんがとろとろに甘やかしてくれるのでなおさらだ。

 しかも彼が私にだけわかるようにこっそり微笑むので、顔が真っ赤になっていないか心配になる。
 視線をそらすとクスッと笑われてしまった。

 師長となにやら話をした彼は病室に向かった。
 師長も追いかけるようにナースステーションを出ていく。

 それから数分。
 電話を取ると救急外来からの入院要請だった。


「個室のベッドは空いています。師長に確認を取ってから折り返します」


 空きベッドの管理もしているけれど師長の許可が必要だ。
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