天才脳外科医は新妻に激しい独占欲を放ちたい
 ふたりで顔を見合わせて、うんうんとうなずく。

 私たちは楽しいひとときを過ごした。



 その晩は激しかった昨日とは打って変わって、全身を丁寧に愛撫されて何度も唇を重ねながらひとつになった。

 今日、陽貴さんが溺れる男性を助けに行くという緊迫した場面があったせいか、勝手に目尻から涙が流れていく。


「どうした?」
「ううん。陽貴さんがここにいてくれて幸せだなと思って」


 一旦動くのをやめた彼は、つながったまま私を抱き上げて向き合う。


「俺もだよ。季帆とは人生のかなりの時間を一緒に過ごしてきたのに、まだ全然足りない」


 私の涙をそっと拭った彼は、優しく微笑む。


「うん。私も」


 兄妹のような存在から夫婦になって最初は照れくささ満載だったけど、今はもっと深く彼を知りたくてたまらない。

 私の言葉にうれしそうに口角を上げた彼は、もう一度熱いキスを落とした。



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