恋友~幼馴染みの君はいつも私に付いてくる~
私はすぐに意識を取り戻し病院へ運ばれたが、
周りの慌ただしさに焦りしかなかった…

「今の心臓の状態で普通分娩は厳しい」
「帝王切開もリスクが……」
「でも破水してますよ!」

私は虚ろな目でただただ天井を見つめ
祈るばかり。


(お願いします…赤ちゃんを、助けてください)


目を瞑り涙が零れ落ちた時、声が聞こえた。


「大丈夫!雪乃も赤ちゃんも助けるから」

「…賢心、もし私に何かあっても…赤ちゃんは、」

「2人共!!絶対守るから!!」

「………ぅん…」


私の小指と賢心の小指を絡めて約束する。


今までだって沢山の約束を叶えてくれたんだから
信じてるよ……








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