【完】セカンドマリッジライフ

昔から見ず知らずの人と仲良くなるのは得意な方だ。

’太陽のような眩しい明るさを持っている雪乃は、選ばれるべくしてこの華やかな業界にいるのだ。’それはいつか誰かに言われた事だ。

隣同士座った見ず知らずの定一さんと意気投合して溜まりにたまった一年分の鬱憤を吐き出した。


’どこか遠くに行きたい’
’自分の名前を捨てたい’
そう言った私に定一さんは自分の正体と、とある提案をしたのであった。


彼は「アニマル プロジェクト」 関東を中心に数店舗の動物病院を経営している大手クリニックの会長だった。

獣医界の中でも最大手だ。 そして定一さんには自分の血を分けた息子や娘達。 そして孫が数人いるそうだ。

そんな獣医一家で育った加賀美家の中で異端児が一人いると彼は語りだした。

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