俺様幼馴染は素直になれない!
「一樹。どうしよう。俺、どうしよう。どうすればいいだよ。一樹~!」
俺はベットに潜り込み、一樹に言いたいことを言う。
「仕方ないだろ。対決で瑠翔が負けたんだから。瑠翔が止める権利はないから」
一樹は、俺の性格を分かってるので、はいはいと適当に返事をした。
「…分かってるよ。…だから、分かってるよ。一樹、今日暇か?来て話そうぜ」
俺はため息をついて、自分に言い聞かせるように一樹に心の中の想いを言葉にする。
「……お前さ。僕をなんだと思ってんの。用事あるかもしれないだろ」
一樹はえーと言いながら、俺に聞いてくる。
「いつもお前、大体ゲームして、家にいるだろ」
俺がそう言うと、つまらなさそうに一樹が答えようとしたのが声で分かった。
一樹が休日なにしているのかって友達になってから大体は把握している。
「…まぁ、そうだけど」
一樹は図星をつかれて、うっと声を発していた。
「なら、来いよな」
その反応を見て、俺は一樹に来いと言い捨て、電話を切った。
それから、一樹は1時間後に来た。
「瑠翔、一樹君来たわよ」
下から母の声がして、部屋にこもっていた俺は部屋のドアを開けて、階段を登ろうとしている一樹に声をかけた。
「よっ」
「よっ。じゃないわ」
一樹は俺にツッコんだ。
「一樹君。この子、めんどくさいけど、仲よくしてね」
母は横から出てきて、一樹に言ってきた。
「いえいえ。お邪魔します。瑠翔のめんどくささ身に沁みて分かります」
一樹はペコッと礼をして、俺の性格について母と同意をして、共感していた。
「分かる、分かる。この子、俺様口調のわりにヘタレだし。だけど、優しいのよね」
母は首を縦に振って、この子そういう所のるのよね、分かるわかると言っていた。
「分かります。瑠翔、そういう所ありますよね。あと…」
一樹は目を大きくして、うんうんと頷いていた。
「いいから、何俺の話で盛り上がってんの。行くぞ」
俺は頭をかいて面白くなさそうにして、一樹の腕を引っ張って、上にあがった。