能力を失った聖女は用済みですか?
私とカイエンは、その足で城下町に繰り出した。
時は夕刻、オレンジ色の光が町並みに降り注ぎ、夕飯の買い物をする人や、商売をする人で活気に溢れている。
シャンバラの奇跡後のレグラザードは、連日、各国の商隊で賑わっており、深夜まで賑やかだ。
閉店していた雑貨店や飲食店も復活した。
干ばつのせいで、他国に逃れていた人も沢山帰ってきて、久しぶりに親族に会えた人も多い。
きっと、アルバーダのハシムの元にも家族が帰ってきているはず。
それを思うと、自然と頬が緩んだ。
「さっきまで浮かない顔をしていたと思ったのに、今は機嫌が良いな?どうしたんだ?」
隣を歩くカイエンが覗き込んで来た。
「皆が家族に会えて、普通の生活に戻れて良かったなって」
「お前のお陰だ」
「え?違いますよ?シャンバラの人達は元々我慢強くて逞しいし、奇跡を起こしたのはガラティア様です。私のやったことなんて……強いてあげるなら、イモを植えるのを勧めたくらいです」
「それが始まりだったじゃないか?キドニーでお前と出会い、イモを勧められなかったら、このシャンバラの復興はない!」
自信満々で言い切るカイエンの笑顔に、私は恥ずかしくて俯いた。
肯定されるのはとても嬉しいけど、誉められ慣れてないので落ち着かない。
それに、切っ掛けはそうだとしても、やっぱり自分は少し手助けしただけだと思うのだ。
時は夕刻、オレンジ色の光が町並みに降り注ぎ、夕飯の買い物をする人や、商売をする人で活気に溢れている。
シャンバラの奇跡後のレグラザードは、連日、各国の商隊で賑わっており、深夜まで賑やかだ。
閉店していた雑貨店や飲食店も復活した。
干ばつのせいで、他国に逃れていた人も沢山帰ってきて、久しぶりに親族に会えた人も多い。
きっと、アルバーダのハシムの元にも家族が帰ってきているはず。
それを思うと、自然と頬が緩んだ。
「さっきまで浮かない顔をしていたと思ったのに、今は機嫌が良いな?どうしたんだ?」
隣を歩くカイエンが覗き込んで来た。
「皆が家族に会えて、普通の生活に戻れて良かったなって」
「お前のお陰だ」
「え?違いますよ?シャンバラの人達は元々我慢強くて逞しいし、奇跡を起こしたのはガラティア様です。私のやったことなんて……強いてあげるなら、イモを植えるのを勧めたくらいです」
「それが始まりだったじゃないか?キドニーでお前と出会い、イモを勧められなかったら、このシャンバラの復興はない!」
自信満々で言い切るカイエンの笑顔に、私は恥ずかしくて俯いた。
肯定されるのはとても嬉しいけど、誉められ慣れてないので落ち着かない。
それに、切っ掛けはそうだとしても、やっぱり自分は少し手助けしただけだと思うのだ。