能力を失った聖女は用済みですか?
「おいっ!誰だ!?そこをどけっ!」
ヤバイ、人だ!
咄嗟に外側へ逃れようとした私の後ろから、尚も誰かが力任せに押してくる。
完全に外側に出されてしまってから振り返ると、そこには男が一人、柵に挟まって踠いていた。
「ちくしょう!やっぱり無理か!隙間が狭すぎた!」
「……」
「そ、そこの村娘!オレを助けろ!」
男は私を見上げ偉そうに言ったけど、自分が今、どんなに情けない格好になっているかは、知らないらしい。
「手伝ってあげてもいいですけど……私のお願いも、聞いて貰えます?」
私は男を見下ろした。
侵入の好機を逃した上に、人に見つかるという下手を打った。
こうなったら、この男に恩を売り、出来るだけ王に近い人に紹介して貰おう!
「何だ?……ああ、いや、何でもいい。聞いてやるから、とりあえず手を貸せ!」
「わかりました。少しお待ちくださいね……(ディアーハ?)」
私が小声で呼ぶと、彼はわかっていたように柵を粉砕し、また姿を消した。
粉砕までしなくていいんだけど。
まぁいいか。
もし怒られたらこの男のせいにしてやればいいわ。
男は轟音に驚いていたけど、障害がなくなったのに気付くと、のっそりと這い出してきた。
ヤバイ、人だ!
咄嗟に外側へ逃れようとした私の後ろから、尚も誰かが力任せに押してくる。
完全に外側に出されてしまってから振り返ると、そこには男が一人、柵に挟まって踠いていた。
「ちくしょう!やっぱり無理か!隙間が狭すぎた!」
「……」
「そ、そこの村娘!オレを助けろ!」
男は私を見上げ偉そうに言ったけど、自分が今、どんなに情けない格好になっているかは、知らないらしい。
「手伝ってあげてもいいですけど……私のお願いも、聞いて貰えます?」
私は男を見下ろした。
侵入の好機を逃した上に、人に見つかるという下手を打った。
こうなったら、この男に恩を売り、出来るだけ王に近い人に紹介して貰おう!
「何だ?……ああ、いや、何でもいい。聞いてやるから、とりあえず手を貸せ!」
「わかりました。少しお待ちくださいね……(ディアーハ?)」
私が小声で呼ぶと、彼はわかっていたように柵を粉砕し、また姿を消した。
粉砕までしなくていいんだけど。
まぁいいか。
もし怒られたらこの男のせいにしてやればいいわ。
男は轟音に驚いていたけど、障害がなくなったのに気付くと、のっそりと這い出してきた。