能力を失った聖女は用済みですか?
男の後について集落の中へ入ると、中央の一番大きな家屋に黒装束の集団が出入りしていた。
彼らは背中に剣を背負い、一見して盗賊のような出で立ちである。
でも、手入れの行き届いた馬や、肩に付いている紋章で、シャンバラの正騎兵であることがわかった。
「お前、アルバーダでは見なかったな?どこかに出掛けていたのか?」
男は振り返り私に言った。
明るい場所で良く見ると、男は若く整った顔立ちをしていた。
髪は茶色で、瞳は緑。
醸し出すオリエンタルな雰囲気は、世界を股にかける大商人のようだ。
年は恐らくハタチそこそこ。
私よりは絶対若い……はず。
「あ……そ、そうです……」
「だが、お前のような女は、いつ行っても見たことない気がするが……」
まずいな。
怪しまれている。
なんとか言い訳を考えていると、黒装束の集団から、インテリ風な男が叫びながら歩み寄ってきた。
「カイエン様!また、集落の子供と遊んでいたのですか!?」
「……やれやれ、うるさい奴に見つかった。まぁな、息抜きだよ。お前もどうだ?シスル」
「結構です。はぁ……本当に子供がお好きなようで……おや?」
シスル……と呼ばれた男は、私を見て眉を上げた。
知ってるわ……小言を言い始める人間は、最初こういう顔をするのよね……。
「子供と遊んでいたのではなくて、女性を口説いていたのですか?」
「口説いてない!たまたまそこで会ったんだ!」
「へぇ……まぁいいですけど。で、あなた、このキドニー集落の人ですか?」
シスルは更に不審な目を私に向ける。
それを遮って謎の男改めカイエンが言った。
彼らは背中に剣を背負い、一見して盗賊のような出で立ちである。
でも、手入れの行き届いた馬や、肩に付いている紋章で、シャンバラの正騎兵であることがわかった。
「お前、アルバーダでは見なかったな?どこかに出掛けていたのか?」
男は振り返り私に言った。
明るい場所で良く見ると、男は若く整った顔立ちをしていた。
髪は茶色で、瞳は緑。
醸し出すオリエンタルな雰囲気は、世界を股にかける大商人のようだ。
年は恐らくハタチそこそこ。
私よりは絶対若い……はず。
「あ……そ、そうです……」
「だが、お前のような女は、いつ行っても見たことない気がするが……」
まずいな。
怪しまれている。
なんとか言い訳を考えていると、黒装束の集団から、インテリ風な男が叫びながら歩み寄ってきた。
「カイエン様!また、集落の子供と遊んでいたのですか!?」
「……やれやれ、うるさい奴に見つかった。まぁな、息抜きだよ。お前もどうだ?シスル」
「結構です。はぁ……本当に子供がお好きなようで……おや?」
シスル……と呼ばれた男は、私を見て眉を上げた。
知ってるわ……小言を言い始める人間は、最初こういう顔をするのよね……。
「子供と遊んでいたのではなくて、女性を口説いていたのですか?」
「口説いてない!たまたまそこで会ったんだ!」
「へぇ……まぁいいですけど。で、あなた、このキドニー集落の人ですか?」
シスルは更に不審な目を私に向ける。
それを遮って謎の男改めカイエンが言った。