能力を失った聖女は用済みですか?
「カイエンって……もしかして国王陛下?……ですか?」
「……ああ。オレがカイエン・ミスリル・シーザードだ。いや、まさか……そんなに崇拝されていとは知らなかった」
カイエンは屈託なく笑った。
その若者らしい笑顔は太陽のように輝いている。
でも……私は、想像と現実とのギャップにショックを受けていた。
行動力があり、慈愛に満ちた王なんて、誰でもナイスミドルを思い浮かべるでしょう!?
素敵なおじサマを想像するでしょう!?
それなのに、訪ねてみれば、若くてお肌もピチピチ、血気盛んな王様だなんて。
……悪いけど、ちょっとガッカリ。
「どうしたんだ?」
カイエンが黙ってしまった私を覗き込む。
「……いえ。別に」
「そういえば、さっきお願いがあるとか言っていたな?」
「あ!は、はいっ」
そんなことすっかり忘れてた。
だけど、王様に近い人物に紹介して貰おうと思ったのに、先に王様に当たるなんて、私の運もまだ捨てたものじゃない。
「オレの元で働くのが願いか?」
「はい。よろしくお願いします!」
本当はシャンバラの痩せた土地をよみがえらせ、作物が沢山育つようにしたい。
見る限り、多少の雨が降ったところで元に戻らないくらい、土地は疲弊している。
聖女の能力が戻れば、精霊の力を借りて何とかなるだろうけど、今の役立たずの私では、出来ることは限られている。
だったら、出来ることから始めよう。
カイエンの元にいれば、いろいろ情報も手に入るだろうし、何より皆の役に立てる。
「……ああ。オレがカイエン・ミスリル・シーザードだ。いや、まさか……そんなに崇拝されていとは知らなかった」
カイエンは屈託なく笑った。
その若者らしい笑顔は太陽のように輝いている。
でも……私は、想像と現実とのギャップにショックを受けていた。
行動力があり、慈愛に満ちた王なんて、誰でもナイスミドルを思い浮かべるでしょう!?
素敵なおじサマを想像するでしょう!?
それなのに、訪ねてみれば、若くてお肌もピチピチ、血気盛んな王様だなんて。
……悪いけど、ちょっとガッカリ。
「どうしたんだ?」
カイエンが黙ってしまった私を覗き込む。
「……いえ。別に」
「そういえば、さっきお願いがあるとか言っていたな?」
「あ!は、はいっ」
そんなことすっかり忘れてた。
だけど、王様に近い人物に紹介して貰おうと思ったのに、先に王様に当たるなんて、私の運もまだ捨てたものじゃない。
「オレの元で働くのが願いか?」
「はい。よろしくお願いします!」
本当はシャンバラの痩せた土地をよみがえらせ、作物が沢山育つようにしたい。
見る限り、多少の雨が降ったところで元に戻らないくらい、土地は疲弊している。
聖女の能力が戻れば、精霊の力を借りて何とかなるだろうけど、今の役立たずの私では、出来ることは限られている。
だったら、出来ることから始めよう。
カイエンの元にいれば、いろいろ情報も手に入るだろうし、何より皆の役に立てる。