能力を失った聖女は用済みですか?
補給部隊は馬をラグン集落の脇につけ、馬車から配給の準備に入る。
私も土壌の様子を確かめるために、シスルの馬を降りた。
屈んで土を触ると、アルバーダやキドニーよりも柔らかで、他よりも水分が多い気がした。
だけど、それは気休め程度の多さで、作物が充分育つような土壌ではない。
「どうだ?この辺りの土は……」
振り向くとカイエンが立っている。
私は手をパンパンと払いながら立ち上がり、考えていたことを言った。
「やはり水分も栄養も足りませんね。アルバーダよりは随分マシですけど……」
「そうか……ここは近くに小川があって、他よりは状態がいいはずなんだ。だが、小川の水量もだんだん少なくなっていて、あと何年かで干上がる可能性が高い」
「でも、何もやらないよりはいいかもしれませんね。あ、イモかマメなんてどうでしょう?定番ですけど、土が痩せていると育ちやすいですから」
「イモか……確か種芋が姉上の国アッサラームから沢山送られてきていたな。あれはうまいし収穫時期も早くていい。昔はシャンバラ東部で盛んに栽培していたのだが、大干ばつで一度全滅したんだ。しかし、この辺でも出来るんだな、驚いた」
シャンバラでイモの栽培が盛んだったことを、私は今日初めて知った。
この世界のイモは、元いた世界の「サツマイモ」と同じもので、ほんのり甘くてとても美味しい。
ロランは土地が肥えているのであまり作られていなかったけど、他国から流れてきたものがたまに食卓に上がることがあった。
「作っていたんなら、皆さん栽培は慣れていますね!既に苗もあることですし、すぐ植えたらいいと思います。後はもう少し肥料を足したいですけど……」
化学肥料なんてないから、まぁここは家畜の堆肥でしょうね。
牛か豚、鳥とか……。
ラグンの集落を見回して見ると、小さな鳥小屋が一つあり中に何羽かの鶏がいるようだ。
後は牛が3頭ほど……。
しかし、それでは広い土地ではとても足りない。
私も土壌の様子を確かめるために、シスルの馬を降りた。
屈んで土を触ると、アルバーダやキドニーよりも柔らかで、他よりも水分が多い気がした。
だけど、それは気休め程度の多さで、作物が充分育つような土壌ではない。
「どうだ?この辺りの土は……」
振り向くとカイエンが立っている。
私は手をパンパンと払いながら立ち上がり、考えていたことを言った。
「やはり水分も栄養も足りませんね。アルバーダよりは随分マシですけど……」
「そうか……ここは近くに小川があって、他よりは状態がいいはずなんだ。だが、小川の水量もだんだん少なくなっていて、あと何年かで干上がる可能性が高い」
「でも、何もやらないよりはいいかもしれませんね。あ、イモかマメなんてどうでしょう?定番ですけど、土が痩せていると育ちやすいですから」
「イモか……確か種芋が姉上の国アッサラームから沢山送られてきていたな。あれはうまいし収穫時期も早くていい。昔はシャンバラ東部で盛んに栽培していたのだが、大干ばつで一度全滅したんだ。しかし、この辺でも出来るんだな、驚いた」
シャンバラでイモの栽培が盛んだったことを、私は今日初めて知った。
この世界のイモは、元いた世界の「サツマイモ」と同じもので、ほんのり甘くてとても美味しい。
ロランは土地が肥えているのであまり作られていなかったけど、他国から流れてきたものがたまに食卓に上がることがあった。
「作っていたんなら、皆さん栽培は慣れていますね!既に苗もあることですし、すぐ植えたらいいと思います。後はもう少し肥料を足したいですけど……」
化学肥料なんてないから、まぁここは家畜の堆肥でしょうね。
牛か豚、鳥とか……。
ラグンの集落を見回して見ると、小さな鳥小屋が一つあり中に何羽かの鶏がいるようだ。
後は牛が3頭ほど……。
しかし、それでは広い土地ではとても足りない。