能力を失った聖女は用済みですか?
「冷酷無比でしょうか?何か理由があったのかもしれませんよ?」
「……聖女はシャンバラのような貧乏国に来るのを嫌がったそうだ」
「は!?」
「親書にそう書いてあった。隣国の危機など関係ないそうだ」
「はぁ!?な、な、な、なんですかぁ!?それは!」
そんなこと、一言も言ってない!
聖女派遣の件すら知らなかったのに、なんでそんな事態になってるの?
「だろ?だから冷酷無比だと言ってるんだ」
同意を得てカイエンは満足そうだ。
しかし、私は混乱している。
親書に書いてあった内容に、心当たりは全くない。
それなら、あれは……。
一瞬言葉を失った私は、やがてロランの思惑に気付いた。
ロランは、聖女を派遣するつもりはなかった。
だけど、大国としての体面も保ちたい。
だから、お断り理由を聖女(わたし)のせいにしたのだと思う。
「なんて酷い……」
呟くと同時に涙が溢れた。
悲しい訳じゃない。
ただ、どうしようもなく情けなくて、ロランの為に必死に祈っていた自分が滑稽に思えた。
「……聖女はシャンバラのような貧乏国に来るのを嫌がったそうだ」
「は!?」
「親書にそう書いてあった。隣国の危機など関係ないそうだ」
「はぁ!?な、な、な、なんですかぁ!?それは!」
そんなこと、一言も言ってない!
聖女派遣の件すら知らなかったのに、なんでそんな事態になってるの?
「だろ?だから冷酷無比だと言ってるんだ」
同意を得てカイエンは満足そうだ。
しかし、私は混乱している。
親書に書いてあった内容に、心当たりは全くない。
それなら、あれは……。
一瞬言葉を失った私は、やがてロランの思惑に気付いた。
ロランは、聖女を派遣するつもりはなかった。
だけど、大国としての体面も保ちたい。
だから、お断り理由を聖女(わたし)のせいにしたのだと思う。
「なんて酷い……」
呟くと同時に涙が溢れた。
悲しい訳じゃない。
ただ、どうしようもなく情けなくて、ロランの為に必死に祈っていた自分が滑稽に思えた。